島言葉アラカルトその1

「きえー、ほとーるわのう。」 「今年の夏は、異常だらあ。」 ほとーるは暑いという意味です。 ちなみに熱いはしゃしゃいと言います。 「あいー、まだしゃしゃきゃあ、気をつけろよい」 *ぼーい、ねっこい(大きい、小さい) 「家でぼーけスイカが取れたらー」 「よっきゃのう(いいなあ)、我が家のは、まだねっこけだらー」 「あそこんちのスイカもぼーきゃのう」 「そごんだ(そうだ)、ぶったまげたー」 *のんばけるって、何かが化けて出てくるという意味ではありません。のどにつっかえること。 「あー、のんばけるぞー、ほーらのんばけた。もっと小さく切ってやらないと。」小さい子がいるとよくこんなことがあります。 *人がおいでになることをおじゃりやる、またはおじゃると言います。 「また来てね」、は「またおじゃってたもーれ」です。 おじゃる丸の使っているような優雅な宮廷言葉が残っているのです。 *「僕さあ、もう東京に長く住んでるから、島言葉なんてひっかすっちゃった。」という冗談。 ひっかするって忘れることです。 *糸がこんがらがった状態をおどらになると言い、もっとひどくこんがらがるとしっぐすもっぐすになると言います。 *「あらまあよう」と言うような時「あい、あい、あい」と言います。 *遊んで真っ黒になって家に帰ると、「あいー、すみくりけーくりになってー」と言われたそうです。 *「ぶ」をよく付けます。 捨てることをぶっちゃる、落っこちることをぶっこちる。 髪の毛を切った後「ぶっ切ったな」と言われて、ふきだしそうになったことがありましたっけ。 それから、横になって休んでいることは、「ぶんながんでる」ですって。 *「ごん」もよく付けます。 「行こう」のことを「いこごん」、「飲もう」のことを「のもごん」など。 また、「ごらごら」は早くしなさいってこと。 *そんなことどうでもいいじゃない、と言う時、「あんでもよっけじゃ」を使います。